大学院

総合リハビリテーション学研究科/総合リハビリテーション学専攻(修士課程)

研究紹介(院生)

清水 悠輝

研究テーマ

側臥位が嚥下筋活動の左右差に及ぼす影響―パーキンソン病罹患者を対象とした検討―

指導教員

佐々木 賢太郎 教授

研究の概要

令和3年に行われた人口動態の調査では肺炎・誤嚥性肺炎が死因の8.5%を占めています。また、パーキンソン病における死因の24~40%は嚥下障害による誤嚥性肺炎が原因とされています。嚥下機能低下の嚥下補助技法として、近年、側臥位で嚥下することで、中~下咽頭の側壁に食塊が貯留しやすく嚥下反射の惹起遅延や咽頭残渣の流入による誤嚥を予防する方法が報告されています。この技法は解剖学的な利点を生かした方法と考えられますが、側臥位での嚥下筋の筋活動は明らかにされていません。

私の研究では、表面筋電図を用いて、地域在住の高齢者・パーキンソン病罹患者を対象とし、「側臥位が嚥下筋の筋活動に与える影響」について研究を進めています。長期的には、完全側臥位法が重度の摂食・嚥下障害、PDの嚥下障害に対しての治療選択に繋げていきたいと考えています。

研究例 イメージ
側臥位における嚥下時の嚥下筋活動の評価