園長のつぶやきの記事一覧

2025.3.7

(2025年3月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

もうすぐ、ひなまつりです。
ある朝、園の玄関正面に七段飾りが聳えていました。

年長組さんと年中組さんが、前日時間をかけて飾ってくれました。
飾る様子を見られなくて残念でした。
年少組さんが雛壇の前で遊びながら、小っちゃなお道具や調度品を触りたくて、うずうずしていました。
すると、近くで見ていた年長組さんが、「優しく 触らないとだめなんだよ !壊れちゃうからね。」と教えてあげていました。
年長組さんは、飾っているときに、先生から何回 も「優しくそっと飾ってあげようね!」と言っていたことを そのまま年少組さんに教えてくれていたのです。
くすっと笑ってしまいました。子どもたちの健やかな成長としあわせを祈りたいと思います。

<今月の1句>
雛壇や年長そっと叱りつつ 淳子

2025.2.5

(2025年2月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

寒中お見舞い申し上げます。
一年中で一番寒い時期ですが、子ども達は元気にあそんでいます。

ある日、ももぐみ(満3歳児クラス)さん 、いちごぐみ(3歳児クラス)さんのままごとあそびに、私も混ぜてもらいました。
外は久しぶりの青空。「じゃあ、ピクニックに行こうか。」と呼びかけると、子ども達はお弁当を作り始めます。
まずは、お弁当箱。いろいろな形の容器があり、すぐに取り合いになりました。
次は、中につめる野菜や果物、ごはん類。
自我の目覚めで、自己主張が強くなったこの時期、「貸して」と「イヤ」の言葉が飛び交い、泣いたり、怒ったり、わめいたり。
でも 、この取り合いが大切なのです。
お互いに容易に譲れない自分があるので、その違いからけんかになり、そこをくぐり抜け、乗り越えて、他人と結び つく力をつけていきます。
自己主張を諦めた見かけだけのよい関係では 、 他人と関わる力や結びつく力は育たないのです。

<今月の一句>
ままごとの取りあふバナナ春隣(はるとなり)

2025.1.6

(2025年1月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

新しい年を迎えて、今年もどうぞ宜しくお願いします。

短大学長が仕事納めの 27 日に、大学構内等の木々を切り出して作った門松を 届けて下さいました。
実南天を最後に添えて、野趣たっぷりに仕上げられました。
霙の混じる寒い夕方でしたが、園の玄関は凛として灯りが点ったようでした。

昨年末は感染症が流行して欠席するお子さんが増え、心配しましたが 、年が明けて始園式、 みんなの元気な姿を見ることができて安心しました。

なお、北國新聞でも紹介されましたが、錦丘高校の生徒さんが子育て支援のために制作した絵本をお子さんと一緒に読んでいただき、アンケートへのご協力を宜しくお願いします。

<今月の一句>
学長の門松青き香を放つ

2024.12.16

(2024年12月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

11月6日(水)に園庭で、焼きいもパーティーをしました。
さつまいもは子ども達が五郎島へ行って、掘ってきてくれたものです。

前日に試し焼きをして、準備万端。U 字溝で炭火を起こし、火が安定するまで団扇で煽いだり、炭を足したり。
短大学長先生も手伝いに来てくれました。

園児と園開放に参加したお友達にも、アルミホイルで包むのを手伝ってもらいました。
焼いものいい匂いがしてくると、子ども達はもう待ちきれません。
菜箸で突き刺して、中の感触を確認します。
さあ、焼けた!熱いのをフーフーしながら頬張ると口中に甘さが広がり、幸せいっぱい。
「栗よりうまい十三里」の焼いもパーティーでした。

《今月の1句》
焼芋や退りてはまた近づく子  淳子

2024.11.8

(2024年11月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

暑かった夏もようやく終わり、秋が深まってきました。
天気の良い日には 、子ども達は先生と一緒に、園の周辺へ散歩に出かけます。
大学のキャンパスや園庭等では、木々の葉が赤や黄、茶色に色づき、踏むとかさこそ音を立てて、枯葉の匂いも漂ってきます。
また、木の実も落ちてあちこちにたまり、てのひらに拾ってみたくなります。
子ども達は目や耳、鼻、皮膚などの感覚器を通して、秋を体いっぱいに感じます。
このように、五感を働かせることでイメージがふくらみ、言葉は豊かに育っていきます。

《今月の1句》
木の実降る園児の散歩手をつなぎ