園長のつぶやきの記事一覧

2024.11.8

(2024年11月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

暑かった夏もようやく終わり、秋が深まってきました。
天気の良い日には 、子ども達は先生と一緒に、園の周辺へ散歩に出かけます。
大学のキャンパスや園庭等では、木々の葉が赤や黄、茶色に色づき、踏むとかさこそ音を立てて、枯葉の匂いも漂ってきます。
また、木の実も落ちてあちこちにたまり、てのひらに拾ってみたくなります。
子ども達は目や耳、鼻、皮膚などの感覚器を通して、秋を体いっぱいに感じます。
このように、五感を働かせることでイメージがふくらみ、言葉は豊かに育っていきます。

《今月の1句》
木の実降る園児の散歩手をつなぎ

2024.10.4

(2024年10月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

2学期がスタートしました。
朝の園が、急に明るく賑やかになりました。

もも組に、男の子と女の子が1人ずつ入園しました。
お母さんと離れるのがイヤで、しばらく泣いていましたが、数日後には笑顔でバイバイができるようになりました。

靴をげた箱にしまわずに遊び出す子がいます。
先生と楽しくお喋りを始める子がいます。
中には、靴を脱ぐや くつ 下も脱いで、園内を元気に走り回る子もいます。
色とりどりの個性があふれ出す、楽しい登園風景です。

《今月の1句》
園児らの嫌ふくつ下くつわ虫

2024.9.2

(2024年9月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

夏の子ども達の1番の楽しみ方は、やはり水遊びです。
預かり保育のためメンバーが毎日変わるので、あそびも日替わり。
ある時は、浮き輪を三つ重ねてその上に乗り、悠々と進んだり、またある時は、何かの空箱に乗ったお友達を共同で運んだり、仲良く、時にはもめながら、ワクワクするあそびを編み出していきます。

 

また、プールの水は意外に冷たいので、上がる前に行水で順番に体を温め、肩を寄せ合い、おしゃべりに夢中になっています。
ほっこりする夏のひとときです。

 

もも組さん・いちご組さんの育てた真っ赤な熟れたトマトが、最後の命を輝かせています。

<今月の1句>
ぺちゃくちゃと締めの行水順番こ

2024.7.30

(2024年8月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

園では月に 1 、2 回、日本舞踊の稽古があります。
先生は藤間信乃輔さんで、いつも粋に着物を着こなし、年季の入った下駄を履いていらっしゃいます。
子ども達も、白足袋に浴衣姿で参加します。

 

先生の「楽しむ のとふざけるのは違いますよ。」という言葉や、
「姿勢を正さないのではなく、 正せない子が増えています。」 という言葉が、心に残っています。
そして、先生は「やはり、子どもは褒めて育てるのが1番。」とおっしゃって、絶妙のタイミングで、子ども達に声かけをされます。

 

やる気やあきらめない心、共感力といった非認知能力を育てる上でも、日本舞踊は本当によいものです。

 

<今月の一句>
夏蝶や園に日舞の時間来ぬ

2024.6.28

(2024年7月号)太田淳子 園長

園長のつぶやき

子ども達は外遊びが大好きです。
6月のよく晴れた日、園庭でブランコやすべり台、朝顔への水やりなど、みんな思い思いの場所で遊んでいました。

 

すると、突然男の子が、「大変!毛虫がいたよ!」と先生を呼びに来ました。
最近、松の木の毛虫を担当理事のひろし先生に駆除してもらったところですが・・・
見ると、毛の黒くチクチクした虫が、鉄棒の下にいました。触ると皮膚が腫れたりするので、すぐに取り除きました。
子ども達は、自然の中で様々なことを学び、体験してたくましく育っていきます。

 

<今月の1句>
年長の指差す先の毛虫かな