《講師》
大学 医療健康学部 教授 森 啓至
《開催日》
平成29年5月13日(土)
《概要》
血圧とは心臓の収縮によって押し出された血液が、血管を内側から押し広げる力(圧力)のことです。血圧は脳に必要な量の血液を送るために調節されています。血圧を考える上で重要となる式に、血圧=心拍出量×末梢血管抵抗があります。実はこの式、オームの法則にそっくりなんです。つまり、電圧は電流や抵抗の大きさによって決まるように、血圧も心拍出量と末梢血管抵抗で決まるため、これらの因子を調節して血圧は適正に保たれます。
また、血圧のなかでも最高血圧は心拍出量を反映し、最低血圧は末梢血管抵抗を反映していることから、心拍出量の変化や末梢血管抵抗により血圧が変動することを、熱中症やヒートショックなどを例とし、心拍数の増加と身体の状態、血圧が急激に変動する要因などについて参加者の方々と考えました。
《公開講座アンケートより受講者の声》