《講師》
大学 医療健康学部 准教授 佐々木 賢太郎
《開催日》
平成28年10月8日(土)
《概要》
平成27年度に白山市で開催されているふれあいサロン、サークルに参加する60歳以上の82人の高齢者を対象として、転倒に関連する身体機能・能力を計測しました。注意機能、感覚機能は80歳から、大腿部の筋力は75歳から、足指筋力と片脚立位時間は早いと65歳から低下することが示されました。計測項目間の関連性では、体重は筋力やバランス、注意力とも関連し、大腿骨骨折を予防する上でも体重の維持は重要であることが示唆されました。
また、転倒危険性の指標である片脚立位時間は足指筋力と関節の感覚に影響を受けることが明らかになりました。過去1年間の転倒経験者と非経験者の比較を行った結果、転倒経験者は非経験者よりも踵の感覚の識別率が低く、尻もちによる転倒の危険性が高いことが示唆されました。
今後は参加者を増やし、白山市在住高齢者の身体特性に見合う運動・体操を考案していきます。
《公開講座アンケートより受講者の声》