平成28年9月9日(金)に、公立松任石川中央病院において大規模災害対策訓練が行われ、公立松任石川中央病院と金城大学看護学部教職員、計約200人が参加しました。加賀地方を震源とする震度7の地震が発生し、多数の負傷者が来院するとの想定で訓練は行われました。
治療の優先順位を判断するトリアージゲートでは、医療スタッフが次々に運ばれてくる傷病者を診察、症状の度合いによって素早く黒(死亡)赤(重症)黄(中傷)緑(軽傷)の4色に選別し、各治療エリアに振り分けました。
大規模災害にて多数傷病者が搬入されるという想定で、参加者は災害対策本部や外来、各部門に分かれ搬送されてきた傷病者のトリアージや処置、手術室及び病棟の調整など災害対策マニュアルに従って対応を行い、参加者からは全体の動きは把握できて良かった、などの声が多く聞かれました。
金沢医科大学病院からは災害派遣医療チームDMATが参加しました。災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。