《講師》
大学 看護学部 准教授 子吉 知恵美
《開催日》
2022年10月15日(土)
《内容》
「在宅療養者に対する制度の狭間を埋めるために必要なインフォーマルな支援 ~子育て期にあるがん終末期療養者への支援から考える~」ということで、以前実施した研究成果報告をもとに説明しました。2025年問題を目前にした今、大学教育においても新カリキュラムとして地域・在宅看護学概論がはじまる中、高齢者だけでなく、若い世代も地域・在宅看護の対象であり、若い世代では法的な支援が不足している状況があることをお伝えしました。
また、在宅生活を支える際に、看護職と一緒に対象者を看る介護職は若い世代の看取りの場面で急激な状態変化についていけないことも多く、そのようなときに、訪問看護師やケアマネジャーはどのように対応したらよいのか、実際の調査結果から職種間連携を図る意味での提案をさせていただきました。地域の皆様にとって、本当の意味で地域包括ケアシステムの構築がすすめられ、地域で暮らす人々が健康寿命を延伸し、1日でも長く望む生活が送れる日が続きますことを心より願っています。
《公開講座アンケートより受講者の声》
・貴重なケースを多角的に分析し、紹介頂きありがとうございました。患者さんに小さなお子さんがいたことで本人はもちろん周囲にも精神的な辛さがあったことが随所に示されていました。看護師、ヘルパーとの連携(病態に関する共通認識)や職種を超えたコミュニケーションがうまく出来たケースであることが分かりました。
・在宅療養を希望された方への支援として、インフォーマルな部分の取り組み方も知る事が出来、とても参考になりました。