NEWS 北國健康生きがい支援事業 令和元年度第1回 金城大学プログラム
「長寿社会を生き抜くために!~今から始める身体と脳の鍛え方~ 」開催報告

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北國健康生きがい支援事業 令和元年度第1回 金城大学プログラム
「長寿社会を生き抜くために!~今から始める身体と脳の鍛え方~ 」開催報告

令和元年8月31日北國新聞20階ホールで、北國健康生きがい支援事業令和元年度第1回金城大学プログラムが開かれ、前島 伸一郎(まえしま しんいちろう)学長が、「長寿社会を生き抜くために!~今から始める身体と脳の鍛え方~」と題して講演を行いました。

日 時: 令和元年8月31日(土)13:30~15:00 (開場13:00)

会 場:北國新聞20階ホール(金沢市南町2-1・北國新聞会館)

講 師:前島 伸一郎(金城大学 学長)

テーマ:長寿社会を生き抜くために!~今から始める身体と脳の鍛え方~

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■平均寿命と健康寿命

 わが国は、世界に先駆けて超高齢社会に突入しました。日本人の“平均寿命”は、男性が約81歳、女性が約87歳ですが、“健康寿命”は、男性が約72歳、女性が約75歳です。健康寿命とは、日常的に医療や介護を必要とすることなく自立した生活ができる期間のことを示します。男性では、健康寿命と平均寿命の差が約9年、女性では約12年となり、男女ともに何らかの医療・介護を必要とする健康に過ごせない期間があります。

 

■『フレイル』に陥らないために

 高齢者の多くは加齢によって身体機能や認知機能が徐々に低下する『フレイル』の時期を経て、要介護状態となります。75歳~84歳では男性の8.5%、女性の16.0%が、85歳以上では、男性の21.7%、女性の50.0%が『フレイル』に該当するとされています。

 筋力が低下すると動くことがおっくうになり、体を動かすことが少なくなると、食欲がわかず、栄養不足になり、そのことがさらに筋力の低下を引き起こす。こうした悪循環に陥りやすくなってしまいます。

 フレイルに陥らないためには運動が大切です。日常生活に取り入れやすい運動を心掛け、毎日続けることで体力と筋力の維持だけでなく気分転換やストレス解消の効果も期待できるでしょう。

 

■認知症予防に有用な『コグニサイズ』

 認知症予防には、体を動かしながら、頭脳を働かせる『コグニサイズ』が有用とされています。脳と体を同時に鍛えることは認知機能と運動機能の両者を活性化することができる優れた方法です。高齢になって運動を始める場合は、主治医によく相談し、無理のない範囲でトレーニングを継続していくことがとても重要です。

 

■フレイルの予防に『地中海食』

 フレイルを予防する食生活として、野菜や果物、ナッツ類、オリーブオイルなどを積極的に取る『地中海食』が注目されています。日本食も魚やキノコ、海藻、漬物などをよく摂取するので要介護が必要となりにくいとされています。1日3食を維持する、肉か魚を1日2品食べる、牛乳やヨーグルトを1日1杯飲む、食欲がない時は間食で栄養補給するなどの点を心掛けて毎日の食事を楽しみましょう。

 

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