第7回 「年齢によるものごとのとらえ方の変化について」
《講師》
大学 医療健康学部 教授 奥田 裕紀
《開催日》
7月21日(土)
《概要》
年齢によって基本的な性格特性、人生のとらえ方、知的能力などがどのように変化するのか、保たれるのかなどについて、研究例に基づいて解説しました。各年齢における性格特性には多様な個人差があり、基本的特性はある程度一貫性が保たれていることが多いのですが、急激な変化が生じた場合には、その要因の検討や適切な対応が求められます。一方、健康状態を保っている高齢者群は、青年群や中年群などに比較して、中年期から高齢期の自分自身の状態や今後の人生を、肯定的にとらえている人が多いことが、多軸同心円スケールを用いた研究から示唆されました。また、縦断的研究から、高齢期でも知的能力を保っている人が多いことが示されていることや、高齢期に知的能力を保つための要因、知的能力を維持するための具体的な活動例などについて紹介しました。
《公開講座アンケートより受講者の声》
- 年齢により知能は低下しない-何となく感じてはいたがデータとして出てくると確信を持てた。ただし勉強は必要である。楽しく、ゆっくり学んでいこう。
- 日常生活で、積極的に脳を活用する活動に参加することが、大切だと感じた。
- 公開講座に参加することが、知能の維持向上に役立っていることがわかった。これからも参加していきたい。