第13回 「歴史的に探る英文法の不思議 」
《講師》
大学 社会福祉学部 教授 竹腰 敦
《開催日》
7月15日(土)
《概要》
本講座では、英語学習者が直面する疑問のいくつかに英語史の事実に基づいて解答しました。今回扱った疑問は次の3つでした。
1. なぜ3人称単数現在のときだけ動詞に-sをつけるのか?
2. なぜ不規則動詞があるのか?
3. なぜ不規則変化の複数形があるのか?
英語はもともと豊かな語尾変化を持つ言語でしたが、その歴史の中でほとんどの語尾を失いました。そのわずかな生き残りのひとつが3人称単数現在の-sです。また、昔の英語では動詞や名詞の語尾変化にはいくつかのパターンがあり、それぞれが独自の規則に従って変化していました。語尾の単純化の流れに従って、動詞の過去形語尾は-edに、名詞の複数形語尾は-sに収束していきましたが、一部の高頻度語は本来のパターンを保持し、不規則動詞、不規則複数形となりました。
《公開講座アンケートより受講者の声》
- 久しぶりの英語の授業、楽しかったです。又、教えて頂けたらうれしいです。
- 大変わかりやすい説明でした。
- 英文法の勉強は学生以来で、とてもなつかしかったです。学生の頃は、不規則動詞の変化をただ暗記するだけでしたが、歴史が影響していることがわかり興味深かったです。どうもありがとうございました。