第7回 「座頭市の世界 -盲人の組織「当道座」-」
《講師》
大学 社会福祉学部 教授 下村 有子
《開催日》
平成29年6月3日(土)
《概要》
今回は当道座のお話をしました。当道座とは、視覚障害者が働くための昔の組織です。視覚障害者は知恵やお金をうまく利用して、技能や技術を得て働いていました。出世やお金を得るために、多くの努力をしました。結果的に、明治時代になって当道座が解体されたとき、彼らにはお金と技術が残りました。それは琵琶法師の琵琶の演奏や平曲語り、「ごぜ」の三味線や歌、あんま・マッサージの技術です。「ごぜ」はいなくなりましたが、琵琶法師やマッサージ師は今でも健在です。最後に「ごぜ歌」や琵琶法師の平曲「平家物語」を少し聞いてもらいました。
《公開講座アンケートより受講者の声》
- なかなかふれる事のない世界の話を聞かせていただき、興味深かったです。ありがとうございました。
- 座頭市のことは知っていましたが、昔盲人の組織があったことは知りませんでした。はじめて聞く言葉で興味深かった。
- ごぜ歌、平家物語を聞かせていただいたのは初めてのことで興味を持ちました。