美術学科「海外研修旅行」(チェコ、オーストリア、ハンガリー) 

2015.09.20 美術学科

美術学科2年生希望者を対象として、海外研修旅行を9月7日(月)~14日(月)の日程で実施しました。

参加学生は20名、行き先の都市はプラハ・チェスキークルムロフ・ウィーン・ブタペストの4都市で、ヨーロッパの古都として栄えるこれらの地で、伝統ある深い文化と美しい街を堪能し、審美眼を磨き多様な文化を学ぶことを目的に研修を行いました。

プラハは、湾曲したプルタヴァ河沿いに栄えた町で、プラハ城やカレル橋を中心にして旧市街地まで歴史的な赤屋根の街並みが続く世界遺産に登録される魅力的な街です。また美術ではミュシャが、音楽ではスメタナが活躍したことで知られる芸術の街でもあります。

プラハには2日間滞在し、1日目は主要施設を見学し、2日目には小さな古い街中を自由に散策してスケッチ制作に取り組みました。学生達は、各名所を巡りながら歴史的な美しい景観と深い文化の繋がりを実感することができました。

以下はベルトルジュニー宮殿のミュシャ晩年の20連大作『スラブ叙事詩』の一部です。

 

スラブ叙事詩

 

2番目の訪問地は、チェスキークロムロフという小さな都市で、プラハからバスで3時間ほど南下した山間地に在ります。クルムロフ城を含む優れた建築物と歴史的文化財で知られ、街全体が世界遺産に登録される美しい街です。

この街は、すべて中世のオリジナルを残しており、歴史的景観を頑なに守る姿勢に、伝統文化に対する誇りを感じることが出来ました。ここでは1日滞在し、小雨の中各自でスケッチに取り組みました。

 

チェスキークロムロフ

チェスキークロムロフ

 

3番目の訪問地は、オーストリアの首都ウィーンに入りました。
ウィーンはハプスブルク家の栄華を誇った都市で、煌びやかな伝統溢れる都会の街です。
ここでは、ハプスブルグ家の宮殿で栄華の数々を調度品で見ることが出来るシェーンブルン宮殿、また有名な名画が所蔵される美術館を巡りました。

 

グスタフ・クリムト『接吻』

エゴン・シーレ『死と乙女』

 

上記グスタフ・クリムト『接吻』、エゴン・シーレの『死と乙女』を所蔵するヴェルベデーレ宮殿、フェルメール『絵画芸術』などを所蔵する美術史美術館を巡り、芸術の都を堪能しました。また、今回の旅行の中で、一番洗練された都市であるウィーンは、ハイファッションと気品に溢れる都市でもあり、学生は自由に散策し、スケッチや買い物などを楽しみました。

 

image019

 

最後の訪問地であるハンガリーのブタペストへは、ウィーンからバスで4時間の移動をして夜に入りました。最後の夜は全員で食事をする機会『最後の晩餐』を催しました。

ハンガリーの国名は現地ではマジャルと呼び、名物マジャル料理から辛いパプリカの粉末にお肉と人参を入れたスープ『グヤーシュ』、内陸でドナウ川が流れるこの地は川魚料理が有名だそうで、鱒一匹を姿のままフライにした料理が振る舞われました。夕食をいただいた後は、ドナウ川にクルーズに向かい、幻想的な感動を皆で共有しました。

 

ドナウ川クルーズ

ドナウ川クルーズ

 

翌朝、半日ハンガリーを観光しました。マチューシャ教会を背に集合写真。この地を最後にして、無事に全員帰国しました。

 

マチューシャ教会

 

異文化に触れ、大きな学びと感動を得る研修旅行でした。