ビジネス実務学科 国際理解Ⅰ(海外研修)の実施

2024.10.08 ビジネス実務学科

 

9月8日(日)~11日(水)、ビジネス実務学科では、国際理解Ⅰ(海外研修)として、韓国(ソウル)へ研修旅行に行ってきました。1、2年生合わせて12名が参加しました。

国際理解Ⅰは、①現地の若者との交流を通して海外の生活を肌で感じること、②海外の企業で研修をすることによってビジネスをグローバルな視野で感じとること、の2つの目的で海外研修を行ってきました。しかし、2019年度に新型コロナの影響で中止になったため、2017年以来の海外研修となりました。

 


初日は小松空港から韓国・仁川国際空港へ。飛行時間は2時間弱で、韓国への入国審査もスムーズに通過し、本当に海外へ来たのかと思うくらいの移動でしたが、空港をはじめ街中の看板がハングル文字で表されているのを見て、「あぁ、韓国に来たんだ」と感じることができました。

入国後初めに訪れたのは、仁川国際空港からバスで1時間ほどの所にある坡州市の「臨津閣平和公園」。川を挟んで対岸は朝鮮民主主義人民共和国を臨む場所です。現状では過度の危険を感じる場所ではありませんでしたが 、国際政治の最前線の1つでもあり、独特の緊張感がありました。ゴンドラに乗って、国境の最前線まで見学してきました。

 

初日の夕食は、今回宿泊したホテルの側にあるお店で「サムギョプサル」を食べました。日本のレストランとはまた違った温かい接客を受けたり、韓国の代表的な食文化である「ミッパンチャン」で机の上がいっぱいになったり、韓国の文化を体験しました。

 

夕食後はグループ研修で、各グループが自分たちで事前に決めたコースを周ってきました。3時間程度でしたが、ホテルの場所がソウル最大の観光地「明洞」にあったこともあり、なかなか行動範囲を広げられなかったようです。また、初日からお土産を買っている様子も見られました。

 


2日目はソウルから少し離れ、水原市にある「SIM(Samsung Innovation Museum)」へ行きました。バスの車窓に大都会ソウルの様子を見ながら、1時間ほどで着いた水原市は、郊外にある中核都市という様相で、大都会でもないけど田舎でもない、金沢のような町でした。昼食にこれまた韓国名物の「チーズダッカルビ」を食べて、SIMに向かいました。

 

SIMは、韓国最大の財閥であるサムスングループの中核会社であるサムスン電子の本社敷地内にあります。ここはサムスンデジタルシティと呼ばれる、見るからに未来都市を思わせる場所にあり、ミュージアムに向かう道中では、サムスン電子で働く人々とすれ違いながら移動しましたが、日本と違いスーツで働く人をほとんど見ることがない光景に、新時代を感じました。ミュージアム内では日本への留学経験のあるスタッフから日本語で説明を受け、世界の家電の歴史や、そこにサムスンがどう関わってきたのか、またサムスンの最新テクノロジーまで、学生たちは興味深く話を聞きながら研修を行いました。

 

研修後はソウルに移動し、市内の定番観光地の1つである景福宮周辺を見学しました。ソウルの街中に歴史的な建造物があり、伝統的なものと最新の建物が融合する景色に、韓国の力強さを感じることができました。

 


3日目は学生交流ということで、1、2年生がそれぞれグループになり、韓国人学生1名を案内役として、ソウルの街を観光しました。韓国人学生それぞれの大学を案内してもらったり、市場に行って買い物を手伝ってもらったり、皆で韓国式プリクラを撮ったりして楽しみました。今回は参加者も案内役の韓国人学生もみな女性であり、同年代の女性が考えることは世界共通なのか、皆楽しい様子でホテルに戻り、プログラム終了時間が過ぎてもずっと名残惜しそうにホテルで話をしていました。

 

ソウル最後の夜もグループ研修を行いましたが、学生は皆、残された時間を最後まで無駄にしないよう街に繰り出し、韓国の食文化やショッピングを楽しみました。

 


最終日は飛行機の関係で午前3時半起床、4時にホテルをチェックアウトし、5時には仁川国際空港へ到着して帰路に就くという行程でした。ほとんどの学生が初めての海外旅行でしたがが、4日間大きな事故もなく、無事に研修を終えることができました。この経験をもとに、学生たちには社会に出ても日本だけの視点ではなく、大きく世界というモノサシで様々なものに触れ、世界について考えていって欲しいと思いました。