白山市安吉町の(株)吉田酒造店を訪問しました

2023.11.09 ビジネス実務学科

11月8日(水)、ビジネス実務学科の科目「フードコディネート特論Ⅱ 日本酒文化とコーディネート」の授業の一環として白山市安吉町にある(株)吉田酒造店を訪問し、酒蔵等を見学し、講義を受けてまいりました。

説明してくれた蔵人さん

コロナ禍で2年間見学がかなわなかった酒蔵見学が昨年やっと実現し、今年も立冬のこの日、朝の仕込み真っただ中のお忙しいなかを無理言ってこの授業の半分の20名の学生を受け入れていただき、地元の酒造りを自分たちの目で見ることができました。

学生たちは事前に白山市の酒造メーカー調べや日本酒醸造の流れを学習しています。各自が難しい日本酒醸造の「平行複発酵」について興味をもって見学に臨んでいるため、案内してくれた蔵人さんの「なぜ、白山市が酒造りに適しているか、その特長は」などのお話に熱心に聞き入っていました。

2チームに分かれて「精米」⇒「洗米・浸漬」⇒「蒸し」⇒「製麹(せいぎく)」⇒「酒母・醪」の過程を見学していきました。「納豆などの発酵食品は前日、当日絶対食べてはいけない。」「香水ダメ、髪は結ぶ。」などの事前の約束を固く守って臨みましたが、説明を受けるうちに「なるほど」と納得しました。

麹の味見

続いて、玄米、80%、30%などに削られた酒米のサンプルを見て、”山田錦”、”五百万石”、”石川門”、”百万石乃白”などの銘柄の特徴をわかりやすく表現して説明していただきました。

 

最後に小学校の体育館を移築して運用している貯蔵庫を見学し、また、エネルギーは再生可能エネルギーに転換しているという吉田酒造店の社会への貢献度も垣間見ることができました。

貯蔵庫 アルコール発酵の様子

 

この日は「搾り」「瓶詰」の過程は見学できませんでしたが、酒造りの工程がいかに大変なものであるか知ることができました。「条件が整えば試飲も」とのお誘いに「未成年も数人いるので」と丁寧にお断りしましたが、やっぱり「飲んでみたかったあ」と思った学生たちでした。

残り半分の学生は月末に白山市鶴来の「菊姫合資会社」を見学の予定です。