ビジネス実務学科では「食の商品化と流通」の授業において、フード業界の第一線で活躍されている6名の外部講師をお招きし、業界の仕組みやテキストには載っていない現場ならではのエピソードなどを伺う「流通業実務家講師講演」を行っています。
6月1日木曜日、第2回のご講演は、金沢中央卸売市場の青果部門を取り仕切る丸果石川中央青果株式会社の専務取締役、岡嶋啓介様から青果の目利きや保存の方法、流通販売の仕組みを教わりました。
まず、野菜や果物の定義や見分け方、目利きや保存方法について、クイズを交えながら教わりました。追熟の説明資料として青バナナをお持ちいただき、青いままで輸入される理由や、店頭に並ぶまでに必要な処理などもお話しいただきました。クイズを通した考える機会が、学生たちの理解を大きく進めたようでした。
次に、流通に関して青果物の商品としての特徴や流通構造について教わりました。旬や天候などに左右される青果物の特徴と、その特徴を克服して通年販売できるよう全国各地の産地をつなぐ工夫についてお話しいただきました。また、店頭に並べる際の価格設定や仕入れ量のシミュレーションを通し、リスクと利益を天秤にかける重要性も理解できたようです。
最後に、日本や石川県の青果物を取り巻く状況についてお話しいただきました。昨今の世界情勢による日本の食糧事情への影響について、そして石川県産の青果物が置かれた状況などを学んだ学生からは、国内や地元の食品を選択する重要性についての声が聞かれました。
授業が終わった後、お持ちいただいたバナナを学生たちで分け合い、おいしく頂きました。何人かは青いバナナも持って帰ったようです。
なお、この授業の様子はダイジェスト版として、「やさい・くだもの消費促進協議会」のホームページでも公開されております。授業の資料も掲載されておりますので、是非ご覧ください。
「やさい・くだもの消費促進協議会」ホームページ
https://www.vege-fru-wonderful.com/
「やさい・くだもの消費促進協議会」X(旧Twitter)アカウント
https://twitter.com/vege_wonder
「やさい・くだもの消費促進協議会」Facebookページ
https://www.facebook.com/vegefruwonderful/