白山市安吉町の(株)吉田酒造店を訪問しました

2022.11.11 ビジネス実務学科

 

11月8日(火)、ビジネス実務学科の科目「フードコディネート特論Ⅱ 日本酒文化とコーディネート」の授業の一環として、白山市安吉町にある(株)吉田酒造店を訪問し、酒蔵等を見学し、講義を受けてまいりました。

7代目の若き社長、吉田泰之氏と熱心にメモを取る学生

 

立冬の声を聞いて間もないこの日、学生23名と教員3名は、代表取締役社長であり杜氏である吉田泰之氏ほか1名の蔵人さんに案内されて、今年の酒造り真っ盛りの酒蔵等を見学しました。

コロナ禍で2年間見学がかなわなかった酒蔵見学が実現し、3年目にしてやっと地元の酒造りを自分たちの目で見ることができました。

学生たちは、事前に白山市の酒造メーカー調べや日本酒醸造の流れを学習しています。各自が難しい日本酒醸造の「平行複発酵」について興味をもって見学に臨んでいるため、社長さんの「なぜ、白山市が酒造りに適しているか、その特長は」などのお話に熱心にメモを取っていました。

2チームに分かれて「精米」⇒「洗米・浸漬」⇒「蒸し」⇒「製麹(せいぎく)」⇒「酒母・醪」の過程の見学で、「納豆などの発酵食品は前日、当日絶対食べてはいけない。」「香水ダメ、髪は結ぶ。」などの事前の約束を固く守って臨みましたが、説明を受けるうちに「なるほど」と納得していきました。


とても寒い酒母室 「山廃造り」の説明

続いて、玄米、80%、30%などに削られた酒米のサンプルを見て、”山田錦”、”五百万石”、”石川門”、”百万石の白”などの銘柄の特徴を「この子は優等生型」、「この子はスポーツはできるけど勉強は・・の型」、「この子はいろんな力を秘めている可能性型」などとわかりやすく表現して説明していただきました。


酒米サンプル

 

最後に小学校の体育館を移築して今年から運用している貯蔵庫を見学し、また、エネルギーは再生可能エネルギーに転換しているという吉田酒造店の社会への貢献度も垣間見ることができました。

貯蔵庫

 

この日は「搾り」「瓶詰」の過程は見学できませんでしたが、酒造りの工程がいかに大変なものであるか知ることができました。

 
代表清酒「手取川」

「条件が整えば試飲も」とのお誘いに「未成年も数人いるので」と丁寧にお断りしましたが、やっぱり「飲んでみたかったあ」と思った学生たちでした。

今年、本学越野ゼミの研究で吉田酒造店の酒粕と米粉を配合して商品化となった「白山菊酒クッキー」をお渡しし、今後の研究の協力も約束していただきました。


「白山菊酒クッキー」