ビジネス実務学科では「食の商品化と流通」の授業において、フード業界の第一線で活躍されている6名の外部講師をお招きし、業界の仕組みやテキストには載っていない現場ならではのエピソードなどをうかがう「流通業実務家講師講演」を行っています。
6月20日(月)の授業は、ダートコーヒー株式会社 代表取締役社長 水上慎太郎様にお越しいただきました。
まずは世界中のコーヒー産地のコーヒーベルト地帯、栽培標高などその豆が消費者に届くまでの流通、生豆からのブレンドや焙煎といった加工過程の説明がありました。
続いて、コロナ禍で外食産業の売り上げが大幅に減り、為替(円安)の影響でコーヒーも値上げせざるを得なかったことなど、食品業界の苦しい事情もお聞かせいただきました。
例えば、飲食店が一杯300円で提供するコーヒーの原価は1割であることや、生産国ではいくらで売られているかなど、フェアトレードについてとても分かりやすい説明がありました。SDGsについても社員一同が勉強し、“損得ではなく善悪”と意識が変わってきたそうです。学生たちは「紙のストロー、マドラーなどはコストが5倍もかかるのに、SDGsのため、取り組みを進めているのがすごいと思う。」「おいしく、地球にやさしいコーヒーを販売しているのが、地球も私たちもハッピーになる。」と実感したようでした。
とても分かりやすいお話にあっという間に時間が過ぎ、持参されたアイスコーヒーをいただきながらの講義に、今回も大満足の90分となりました。