ビジネス実務学科では「食の商品化と流通」の授業において、フード業界の第一線で活躍されている6名の外部講師をお招きし、業界の仕組みやテキストには載っていない現場ならではのエピソードなどをうかがう「流通業実務家講師講演」を行っています。
6月13日(月)の授業は、ヤマカ水産株式会社 代表取締役社長 紙谷 一成 様にお越しいただき、「食材の見極め方、保存、流通、販売」と題して講演していただきました。
まずは水産物が消費者に届くまでの流通、特に中央卸売市場の仕組みや価格の3通りの決め方、卸売の役目など専門業者ならではのお話があり、続いて「お魚離れ」と言われる日本での課題について説明がありました。
その課題に対する対策として、①養殖の強化、②漁労の企業化、③保存方法の技術革新、などが説明され、実際に生と3Dフリーザー冷凍加工のヒラメのお刺身を試食して、「どちらが”生“なのか」食べ比べをしました。このような時期なので58名全員は試食できませんでしたが、代表して10名が試食しました。「どっちも美味しそう」「食べてもわからない」となり、結果は6:4で意見が分かれました。(6名正解です。)企業の努力でここまで新鮮さを保てることに驚いたようでした。
とても分かりやすいお話にあっという間に時間が過ぎ、「後継者不足や価格、自然環境の変化など、課題がたくさんあることがわかりました。」「身近にある輪島市に「輪島丸」という大きな船を所有し、立派な会社になっていることを知りました。」「試食のコーナーもあり、とても楽しかったです!!」など、お魚を身近に感じた講演に、今回も大満足の90分となりました。講演後は試食をしたい学生が順番に集まり、用意されたヒラメのお刺身は完食となりました。