ビジネス実務学科では「食の商品化と流通」の授業において、フード業界の第一線で活躍されている6名の外部講師をお招きし、業界の仕組みやテキストには載っていない現場ならではのエピソードなどをうかがう「流通業実務家講師講演」を行っています。
6月6日(月)の授業は、丸果石川中央青果株式会社 専務取締役 岡嶋啓介 様にお越しいただき、講演していただきました。
まず、野菜や果物など青果物の選び方や保存方法をクイズ形式で楽しく学んでいきました。「追熟」の説明では実際に輸入されたばかりの青バナナとエチレンガスで追熟した黄色いバナナを比べて見て、追熟のスイッチをいれる加工法などを知りました。また、イチゴ、スイカ、パイナップルなどは、完熟してから収穫し新鮮なうちに食べるなど、最適な食べ方も学びました。
次に、流通のグローバル化で、我が国でもコロナ禍やウクライナ情勢による打撃を大きく受けている理由や、食料自給率の低さを自覚して危機感を持っていることなどをわかりやすく説明していただきました。石川県の農業産出額が43位であることにも驚き、自分たちができる努力について考える機会となりました。
学生からは「どんな野菜や果物も収穫したてが一番おいしくて食べごろだと思っていたけど、追熟するものもあると知ることができてよかった。」「クイズ形式でとても楽しかった」「石川県の農業を救うためにただ安いものを買おうとせずに、地元のものを買おうと思う」というような感想が寄せられました。
今回も90分があっという間に過ぎ、授業の最後に先着順で黄色いバナナをいただいて大満足の講演となりました。