第11回【高齢者対象講座】 子育てにおける祖父母の存在意義 ~発達心理の観点から~
《講師》
短大 幼児教育学科 教授 米川 祥子
《開催日》
2021年8月28日(土)
《概要》
少子化や虐待問題は右肩上がりで増加しています。子どもを産むのも育てるのも困難な社会といえます。その背景のひとつには、子育ての孤独化・孤立化が挙げられるでしょう。人間の子育ては、子どもの周りに多くの人がつながって行われるのが自然な状況なのですが、「たった一人で育てなければ」という環境に陥ると不自然な状況になりますので、ストレスを感じやすくなってしまうのです。地域のつながりが薄くなった現代において、祖父母の存在は貴重です。講座では、子育て協力者としての祖父母のあり方や子どもの心の育ちに良い影響を与える祖父母の関わり方を紹介しました。
《公開講座アンケートより受講者の声》
•3歳までの子育てが大切であると漠然と理解していましたが、本日の講義で「心のポケット」を満たしてあげないことが将来の問題行動などにも繋がると知りました。子どもは社会で育てるということが改めて大切とも感じました。貴重な講義をありがとうございました。
•来年、初孫が生まれる予定です。コロナ禍で県外でなかなか会うこともままならないですが、今日のお話を聴いて、祖父母の役割がよく理解できました。無事生まれましたら、『ほうかほうか』の存在になりたいと思います。本日はありがとうございました。
•講座の対象年齢ではありませんでしたが、大変有意義な時間でした。ほうかほうかのお話しで祖母の記憶がよみがえりました。孫ができたら実践してみたいです。