第7回公開講座 結果報告

2021.07.16 共通

第7回  災害発生!72時間,自分の命を守れますか?

《講師》
 大学 看護学部 准教授 二本栁 玲子

《開催日》
 2021年7月10日(土)

《概要》
 日本は自然災害による被害が多い国として有名です。日本列島で生きていくことは、災害列島で生きていくこととも言えます。黄金の72時間(72時間の壁)の理解を通して、災害への備えの大切さ、今日から取り組むことができる災害への備えについてお話しました。さらに災害時に必要な知識として、令和3年5月から避難情報が変更になったこと、災害時は平常時と異なる心理状態を呈すること、代表的とされる正常性バイアス、同調性バイアスのお話をしました。また近年は、災害時に生活不活発病が頻発することが注目されています。人間にとって“動くこと” の大切さ、生活不活発病の要因や対策を確認しました。つい先日も、熱海に土石流、九州に豪雨が発生しました。災害はいつどこで起こってもおかしくありません。皆さんにとって今回のお話が、災害について考えるひとつのきっかけになると嬉しいです。

《公開講座アンケートより受講者の声》

•何度も聞いている事ですが、今、各地で水害の被害が出ております。まさに親身に聞く状態でした。ありがとうございました。
•災害時の備え、0次は早速行います。 生活不活発病は日常生活にも言える事で意識して生活していきたいです。 講義は分かりやすくとっても聞きやすく理解出来ました。ありがとうございました。
•「同調性バイアス」と「生活不活発病」のお話が良かったです。特に「生活不活発病」の中で、必要以上の手助けを避ける・昼間は毛布をたたむ・役割を持つ・楽しみを遠慮しないことなどは、今日教わっていなかったら間違った行動を取っていたと思います。 ここ白山市の平野に住んでいると、両親は「私らの生きとる間は何も起きない」と信じ切っています。「いつ何があるか分からんよ」といっても「そうなったら、もういいわいね」といっています。色々準備はしていますが、気力がないと生活不活発病一直線間違いなしです。 私自身、今足が不自由でたくさん歩けないので、いざという時のために体を整えようと思います。 今日は貴重なお話をありがとうございました。