ビジネス実務学科で昨年度から開講の「食の商品化と流通」では、フード業界の第一線で活躍されている5名の外部講師をお招きし、業界の仕組みやテキストには載っていない現場ならではのエピソードなどをうかがう「流通業実務家講師講演」を行っています。
6月22日(月) に行われた第4回目の講演は、金沢近江町で「ヤマカ水産」を営むヤマカ水産株式会社 代表取締役社長 紙谷一成様にお越しいただきました。
講義は4部構成で
- 「さかなやという仕事」
- 業界が抱える問題点
- 対策 「より高く買ってもらう」 ために
- 試食
と進みました。
「さかなや」の物流の仕組みを詳しく説明していただき、なぜ「産直」が実現しないかなど疑問に答えて、また、自然を相手に漁をし、適正な価格で速やかに分配するためには中間物流が必要であることなどについて納得のお話しをうかがいました。次に、価格の決め方や業界の抱える課題、さらにその対策(3DF:スリーディーフリージング)などを説明していただくなかで、ご持参いただいたヒラメのお刺身を比較試食させていただきました。このご時世ですから十分感染予防対策をし、一列ごと密にならないよう配慮して2種類(生と4ヶ月前に3DFしたもの)のヒラメを味わうと、「どっちも美味しい。」「どっちかわからん。」と大盛り上がりでした。
学生は「消費者が魚をもっと購入しやすくするためには、大量のロス、人手不足、改善へのコスト問題など様々な課題を見つめ直す必要があると思った。」など改めて魚への関心を高め、身近に感じたようでした。