第19回 「マンガ表現と日本のサブカルチャー」
《講師》
短大 美術学科 准教授 新井 浩
《開催日》
11月10日(土)
《概要》
マンガやアニメーションに代表されるサブカルチャーは若者の文化です。近年問題になっているハロウィンの騒動や、小学生のなりたい職業にyoutuberという項目がはいる等々、自分達が経験してこなかった文化を目にすると、我々「大人」はつい嫌悪感を感じてしまいがちです。しかしそこには既存の枠組みには入りきらない、若い人が面白がる何かがあるはずです。かつて私達が夢中になった文化も同様に、はじめは大人社会の反発をうけて登場したのです。
現在ではクールジャパンとして認知をされた日本のサブカルチャーの成り立ち、そして産業的に定着していった時代と要因について解説しました。手塚治虫を出発点とする少年マンガの興隆ー花の24年組と呼ばれる少女マンガで革命をおこした女性ならではの視点、日本のマンガ文化の大きな特徴とも言える作者と読者が混在した空間、コミケ、二次創作などファン同士のコミュニケーションとして広がるマンガ文化、等々。そこには、ヨーロッパやアメリカのマンガ文化の影響を受けながらも、極めて日本独自のマンガ文法が広がった興味深い作品達がありました。
そして最後に、マンガを読み慣れていない大人も読めるマンガとして、泣ける4コマとして話題になった「自虐の詩」をご紹介して終わりました。
《公開講座アンケートより受講者の声》
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マンガ文化をまとめて理解できました。これから注意してマンガを見ていきたいと思います。
- 今までマンガに興味がなかったけれど、ようやく読みたいと思いました。ありがとうございました。
- なつかしい画面が出てきて良かった。クールジャパンに期待しています。