文部科学省の『産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業』の一環として、『ファシリテーション・スキル養成』のための合同研修会を初めて開催することができました。「合同研修会」には、本学の教員と職員だけでなく、産業界の人材育成研究会委員も加わり、2月22日と、2月27日の2日間に分けて3時間の研修を実施しました。
講師には、発創デザイン研究室プロファシリテーター/ワークショップデザイナーの冨永良史氏をお招きしました。演題は、「『3人寄れば文殊の知恵』とは本当か?」でした。
参加者からは、自分のコミュニケーションのとり方について振り返るチャンスになった、自分の無意識の態度が他者に影響を与えていることを改めて考えさせられた、などの感想が寄せられました。参加総数は85名で講師の卓越したファシリテーション力で熱いコミュニケーションが交わされ、それぞれの現場でどのように活かしていくのかを考える良い機会となりました。
「ファシリテーション・スキル養成」合同研修会に続いて、去る3月13日に3学科の教員25名参加し、「学びあう授業の作り方」をテーマに5時間のワークショップを行いました。
講師は引き続き、発創デザイン研究室の冨永良史先生です。各教員が持っている専門性の高い授業内容を中学生レベルにも理解できるように話し合いができたことは、新しい発見であり、貴重な体験となりました。授業準備の大切さ、回りの雰囲気をよく見ることの大切さ、学生を受け入れる寛容さが大切なことなどを学びました。
最後にアンケートから、「研修内容を各授業ではどのように活かしていくことができると思いますか?」という問いには、テーマを分かりやすく、問いを多く持っていきたい、学生一人ひとりの反応に合わせた授業を心掛けたい、少しずつ取り入れることはできると思う、などの前向きな意見が寄せられました。
この研修をきっかけに、次年度はグループワークを指導するためのファシリテーション研修へとつなげていく予定です。