48回目を迎えた金城祭が10月19・20日、金城大学笠間キャンパスで開かれました。今回のコンセプトは「いつもの日常がおっ化ける Trick or Festival?」。ハロウィンをテーマに、いつもの日常から非日常の世界へといざなう2日間を楽しんでもらおうと、金城祭実行委員会をはじめ学生みんなが“おっ化け”て、OB・OGや保護者、地域の方々などをもてなしました。キャンパスにあふれたお祭りの熱気を、少しだけ紹介します。
メインステージ
笠間キャンパス駐車場に設置したステージでは、音楽部やダンス部による見事なパフォーマンス、「金城歌合戦~この声届きますか~(カラオケ大会)」「秘密の仮面舞踏会(仮装大会)」「金城1の強運は誰だ?~My Destiny Number~(ビンゴ大会)」など、数々のイベントが開催されました。
毎年、大きな盛り上がりを見せるアーティスト公演(19日)には、Z世代から熱烈な支持を集める乃紫(noa)さんが登場。2024年にリリースした『全方向美少女』の「正面で見ても横から見ても下から見てもいい女」のフレーズがバズり、TikTokの総再生回数19億回超えを果たした新世代シンガーソングライターが圧巻のパフォーマンスを披露してくれました。
朝から降り続いた雨の影響で、開場・開演時間をそれぞれ30分遅らせてのライブとなりましたが、乃紫さんがヒット曲『初恋キラー』でオープニングを飾ると、ライブエリアは一気にヒートアップ。観客もどんどんと増え続け、大きな歓声に包まれながら心地よいナンバーがキャンパスに響き渡りました。
「模擬店で食べた焼きそばがおいしかった」と、乃紫さんは学生からの質問にも気さくに答えてくれました。そして、最後に観客と一緒に記念撮影。1枚のフレームにみんなで収まり、会場に集まった一人ひとりにとって思い出に残るひとときとなりました。
展示・イベント
短期大学部棟(A棟)、医療健康学部棟(H棟)では、金城大学・金城大学短期大学部それぞれの学科に応じた展示・イベントを企画。赤ちゃんから高齢者まで、幅広い世代の方々に足を運んでいただきました。
短期大学部棟(A棟)
ビジネス実務学科・美術学科・幼児教育学科の学生が学ぶ短期大学部棟。美術学科の学生が中心となった似顔絵コーナーがあり、来場者がお気に入りの作品を投票する「ホスピタルアートコンテスト」など、多種多様な作品が訪れた人の目を楽しませました。幼児教育学科の学生たちが登場した「こどもおたのしみステージ」は、歌や手遊びなど集まった人全員で楽しめる参加型。会場には小さな子どもたちの笑顔が広がっていました。
ほかにも、ビジネス実務学科や美術学科の展示、西南幼稚園ミニギャラリー、0・1・2ARTがA棟を彩り、短大同窓会室にはOB・OGが集まり、恩師や同級生との久しぶりの再会を喜び合いました。
医療健康学部棟(H棟)
医療健康学部棟(H棟)でも、学生が考案した催しが目白押しです。子ども教育保育学科の学生たちは、日用品の廃材を利用して作ったピタゴラ装置がずらりと並ぶ「どんぐりコロコロらんど」、魚釣りや宝探し、ボウリングを楽しめる「わくわくひろば」を運営。地域の高齢者の方々を迎えて活動する社会福祉学科の「ゆうがく広場」を紹介するスペースには、けん玉やめんこなどの昔ながらの遊びが体験できるコーナーを設置。いずれの会場も子ども連れで訪れる人たちで大いに賑わっていました。
理学療法学科の学生が企画した「足の健康教室」も大盛況だった企画の一つ。足専用の測定器を用いて圧力のかかり具合や重心位置などを測ることができ、結果に基づいて学生たちが気になる足の健康についてアドバイスを送っていました。
他にもハロウィンにちなんだ撮影コーナーや大学同窓会室など、さまざまな催しがあり、入試相談コーナーには高校生が訪れ、金城大学の学びやキャンパスライフなどについて理解を深めていました。
スタンプラリー「ミッケでゲット!!~お菓子ちょーだい~」
金城祭のテーマにちなんだハロウィン企画として、スタンプラリー「ミッケでゲット!!~お菓子ちょーだい~」を実施しました。このスタンプラリーは、「カボチャのカバン」「ネコのカチューシャ」「魔女のぼうし」を身につけた金城祭スタッフを探し出す企画です。キャンパス内のどこに、いつ出没するか分からないスタッフ「ミッケ!」を見つけるとシールがもらえ、3つ集めて金城祭本部テントで「ハッピーハロウィン!」の合言葉を口にすればお菓子をプレゼント!友人同士や家族連れなど、たくさんの方々に金城祭流のハロウィンを楽しんでもらいました。
模擬店
金城祭の目玉とも言える模擬店は、焼きそばやカラアゲといった定番はもちろん、野々市産ヤーコンを使った炊き込みご飯、留学生が出店したネパール式餃子など、今年もいろいろなジャンルのグルメがそろいました。店先に掲示されたQRコードを読み取って投票する模擬店コンテスト「MG-1グランプリ」も開かれており、模擬店ナンバーワンの座を獲得しようと、学生たちは意欲満々。メイド姿になったり、着ぐるみをまとったりとおそろいの衣装で、積極的に呼び込む姿があちこちで見られ、来場者の方々は舌鼓を打ちながら熱気あふれるお祭りムードを楽しんでいました。
また、今年は能登の復興支援も金城祭のテーマに掲げ、輪島塗や輪島朝市、地元カフェなど、地震や豪雨で甚大な被害を受けた能登地区からもたくさんの方々に出店していただきました。「世代や地域を越えてふれあい、金城祭で少しでもたくさんの笑顔が広がってほしいです」と、模擬店部門代表で金城祭副実行委員長の坂井香凛さん(看護学科2年)。さらに、実行委員長の古田悠希さん(社会福祉学科3年)は、「普段とは少し違う自分に“おっ化け”て、存分にお祭りを満喫してもらえたらうれしいです」と、笑顔で話してくれました。
このように学生一人ひとりの力が結集し、今年の金城祭も大盛況のうちに幕を下ろしました。開催にあたり、近隣住民の皆さまから多大なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。金城大学はこれからも、地域に開かれた大学として、様々な地域貢献、地域連携活動を行ってまいります。今後ともよろしくお願いいたします。