学校法人金城学園 創立120周年を迎えるにあたって
2024(令和6)年11月4日
金城学園創立120周年記念事業実行委員会委員長
金城学園副理事長 加藤 博
2024(令和6)年11月4日、学校法人金城学園は創立120周年を迎えました。人間でいうと大還暦となり、十干十二支を二巡りしてもとの暦に戻る年となります。干支は「甲辰(きのえ・たつ)」です。「甲」は草木の芽生え、「辰」は躍動を表象し、「甲辰」は物事の成長と変化の年といわれています。
学園創立の1904(明治37)年は日露戦争開戦の年でした。戦後、日本は列強国としての立場を強め、東アジア進出を開始します。日本にとっては大きな方針転換の契機となる年でした。こうした時局の影響も受けつつ、金城学園は「金城遊学館」として産声をあげました。
60 年後の1964(昭和39)年には、東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催されました。その後、日本は「いざなぎ景気」を経て高度経済成長を加速させていきます。金城学園は、創立60周年記念事業として高等学校に体育館を新築し発展を期しましたが、翌年、二代目理事長の加藤二郎が急死。まさに「甲辰」が象徴する成長と変化の契機となる年でした。
創立120周年を迎える2024(令和6)年、石川県は多くの大規模自然災害に見舞われ、重苦を乗り越える生活支援や災害対応のあり方を見直す大きな転機となりました。金城学園は、大学新学部として総合経済学部をスタートさせ、高大接続の充実も視野に入れてさらなる発展に向け新しい一歩を踏み出しました。一方で、3 月には三代目理事長の加藤晃が永眠。時代の移り変わりを意識しつつ、新たな成長と変化の方向性を確立すべきときを迎えています。
この将来予測が困難な時代のなか、あらためて建学の精神である「遊学の精神の涵養」と「良妻賢母の育成」を掲げ、時宜にかなう教育事業に邁進することを期し、本日より一年間にわたり、創立120周年記念事業を展開することといたします。基本コンセプトは以下の二点です。
- 金城学園にご縁のあるすべての関係者及び地域の方々への感謝
- 持続可能な金城学園づくりに向けた新たな価値創造と体制整備
<創立120 周年記念シンボル・ロゴマークコンセプトについて>
沢山の学生や教職員一人ひとりが輝きを持って集まり大きな木となった110周年から10年。
木から大輪の花へと花開き、喜びが溢れ、力強く歩む姿に見立てたシンボル・ロゴマークとしました。