看護学実習(臨地実習)の目的は、学内で学んだ看護知識を実地に即して理解し、様々な対象や状況に応じた
根拠に基づく看護を実践できる能力を習得することです。またそれによって、将来看護職として必要となる
自覚、倫理観、課題解決能力、コミュニケーション能力などを養い、学び続ける姿勢や看護の喜びを体得します。
初めての看護の現場を体験し、看護がどのような仕組みで行われているかを知り、看護対象者を理解し、コミュニケーションに努め、看護過程を展開する中で、すべての看護に共通する基本的な技術に習熟し、チームの一員として行動する態度や、倫理を含めた看護実践の基礎的能力を習得します。
第1段階の実習での学習をもとに、様々な発達段階や健康レベルにある対象者の看護を通して、対象者の特性を踏まえた看護過程を展開すると共に、実践した看護が対象者やその家族のニーズに適合したものであったかを評価し、自身の課題を明確化することができる、総合的な実践能力を習得します。
第1段階、第2段階の実習をふりかえり、不足する症例や未達成の課題を補い、臨地実習の集大成として、これまでの学習成果を統合し、看護職としての将来へ向けての目標や課題を見いだすと共に、看護チームの一員としての役割や責任に配慮しつつ、自立したケアを実践できる能力を習得します。
三谷 真菜
看護学科(石川県・星稜高校出身)
患者さんを受け持たせていただき、現場でなければ得られない多くの学びがありました。たとえば、患者さんの状態によって、ケアが計画どおりに進まないこともあります。そんな時は、こちらの都合でケアを押し付けることのないように、気をつけて接しました。実習先の看護師の方は、みなさん丁寧に指導してくださったので、これまでと違う分野への興味も湧いてきて、視野が広がった気がします。
森田 美有紀さん
公立松任石川中央病院 3階西病棟 看護師長、実習指導者
臨地実習は、机上の学習では学ぶことのできない実際の患者さんの反応を、見て感じられる貴重な機会です。私たち臨床指導者も、実習期間中は学生指導専任になれるようにシフト調整して準備をしています。そして、学生が自ら考える時間が持てるよう「待つ」ことを心がけ、できたことは評価して自信に繋がるような関わりを大切にしています。どんどん患者さんのベットサイドに足を運んでほしいですね。
提携病院
●公立松任石川中央病院[診療科]30科[病床数]305床[職員数]553人(任用職員を含む・2020年4月現在)
[各種指定]保険医療機関指定、救急告示病院、地域医療支援病院、災害拠点病院、石川県地域がん診療連携推進病院など
●公立つるぎ病院[診療科]14科[病床数]152床[職員数]259人(任用職員を含む・2020年4月現在)
[各種指定]保険医療機関指定、救急告示病院、特定疾患治療研究機関など
●金沢医科大学病院 ●金沢赤十字病院 ●石川県済生会金沢病院 ●金沢市立病院 ●浅ノ川総合病院 ●芳珠記念病院 ●能美市立病院 ●JCHO金沢病院
●医王病院 ●石川病院 ●松南病院 ●粟津神経サナトリウム ●松原病院 その他保育所、
介護施設、助産院 など