2030年までに、
環境負荷を50%削減すること。
その目標に向けて、
一緒に取り組みたい。
大和田 なつみさん(写真左・石川県金沢市出身)河島 祐貴さん(写真右・石川県加賀市出身)
コマニー
1961年に石川県小松市で設立。パーティション(間仕切り)の専業メーカーとして、国内トップクラスのシェアを誇る。
―最初に、コマニーがどんな会社か教えてください。
「私たちはパーティションに特化して製造・販売しているメーカーです。パーティションとは、部屋と部屋を仕切る後付けの壁のこと。あまり聞きなじみがないかもしれませんが、知らない間に目にしていることが多いと思いますよ」
―たとえば、どんなところで使用されているんですか?
「オフィス、商業施設、病院、工場、空港など、さまざまなところで使われています。みなさんに身近なところでいうと、学校の教室と廊下を仕切っている壁がスクール・パーティションといって、私たちが扱っている商品です」
―製品づくりのうえで、大切にしていることはありますか?
「日本は地震大国といわれているので、安全性をいちばんに考えています。東日本大震災のあと、私たちは高耐震の間仕切り『Synchron(シンクロン)』を開発しました。震度7クラスの地震でも倒壊しないように設計されているので、多くのところで使用していただいています」
―たしかに、耐震性はとても重要ですよね。
「はい。もうひとつ私たちが大切にしていることがあって、それはお客さまのことを考えた製品開発です。単に大量生産して安く売るのではなく、使っていただくみなさんのことを考えた製品づくりを心がけています」
―くわしく教えてもらえますか?
「病院や福祉施設などは、ともすれば無機質な空間になりがちです。でもそれだと、患者さん、入居者さん、働く人たちが明るい気持ちになれないと思うんです。そこで私たちはお客さまにヒアリングを繰り返して、『やさしいドア』シリーズを開発しました」
―ネーミングに想いがあふれていますね。
「そうですね(笑)。『やさしいドア』は木製でありながら燃えにくく、力のない方でも使えるように軽いことが特徴です。また、イメージに合ったドアがオーダーメイドでつくれるように、800通り以上の組み合わせを用意しています」
―コマニーで働いているみなさんもやさしい人が多いんでしょうか。
「自分たちで『はい』とは言いにくいですが、面倒見のいい人は多いと思います(笑)。それを制度化したのが『ブラザー・シスター制度』で、新入社員一人に対して同じ部署の先輩社員が一人ついて、半年間サポートしています」
―たしかに、入社後すぐは不安な人も多いと思います。
「そうですね。実際に私も新入社員のときに先輩社員がついてくれましたが、仕事のことを一から丁寧に教えてもらえたおかげで、早くなじむことができました」
―金城大学との提携で、楽しみにしていることを教えてください。
「コマニーは2030年までの目標として、環境負荷を50%削減することを掲げています。金城大学では環境についての学びに力を入れると聞いているので、一緒に環境負荷の削減に向けて取り組んでいけたらと思っています」
―学生にはどんなことを期待していますか?
「これまでたくさんの新入社員を見てきましたが、活躍できるかどうかの違いは『主体性があるかどうか』だと感じています。だから学生のみなさんには、失敗を恐れず、積極的にいろんなアイデアを出したり、挑戦したりしてほしいですね。私たちがしっかりフォローするので、企業での学びを思いっきり楽しんでください」