イベントやお祭りに参加するなど、
「地域サポーター」として
楽しみながら
街を盛り上げてほしい。
江表 千尋さん(写真左・石川県金沢市出身)南 智史さん(写真中・石川県白山市出身)
北浦 千優さん(写真右・石川県白山市出身)
白山市役所
City Profile
2005年に1市2町5村が合併して誕生した石川県南部の市。県内の自治体で最大の面積を誇り、人口は金沢市に次いで2番目に多い(約11万人)。
―はじめに、白山市について教えてください。
「白山市は、県都金沢市に隣接する自治体です。市の南部には日本三名山のひとつである白山があり、北部は日本海に接している自然豊かな土地。スノースポーツやマリンスポーツも盛んで、若い人もたくさん訪れているんですよ」
―アウトドアの魅力がたくさんあるんですね。
「はい。白山市は、市全体が『白山手取川ジオパーク』という自然公園になっていて、豊かな自然を存分に楽しめる場所です。2023年には『ユネスコ世界ジオパーク』に認定される見通しで、今後はさらに観光にも力を入れていこうとしています」
―世界認定されると、どうなるんですか?
「私たちは世界認定をゴールではなく、新たなスタートだととらえています。これまでは市内の小・中学校の教育活動など、主に県内の方に利用していただいていましたが、今後は県外、海外の認知度を上げていくような活動を計画しています。そのために、多言語に対応したガイドの育成などにも力を入れていきたいと考えています」
―観光客の増加が期待されるんですね。
「そうなんです。もちろん、白山市には自然以外の魅力もありますよ(笑)。市の中心部は金沢市まで電車で10分ほどで行けますし、0歳〜18歳のお子さんの医療費が無料など、住みやすさも魅力です。全国の住みやすさランキングでも、いつも上位に入っているんです」
―では反対に、白山市の課題は何でしょうか。
「白山市は面積が広いという話をしましたが、白山市は2005年に8つの市町村が合併してできた新しい自治体です。平野部と山間部では育まれてきた文化も違いますし、利便性も違います。今後は、ますます市民のみなさんが一体感を感じるような取り組みをしていきたいと考えています」
―どんな取り組みを考えているんですか?
「ジオパークの世界認定もそうですし、2024年には金沢~敦賀間の北陸新幹線が開業する予定です。新幹線の開業に合わせて白山総合車両所に隣接して整備中のビジターセンターもオープンする予定なので、そういった街全体の魅力を発信していくことで、一体感を醸成していければと思っています」
―金城大学との連携で、学生に期待することを教えてください。
「ビジターセンターでは、地元の特産品を販売するほか、街の魅力をPRするイベントも計画しています。そういったところでアイデアを出してもらえるとうれしいですね。ビジターセンターの場所は金城大学のすぐ近くなので、気軽に遊びに来てもらえればと」
―徒歩5分らしいですね。
「はい(笑)。そのほかにも、お話ししたように白山市では今後、市民のみなさんに愛着を持ってもらえる街づくりに取り組んでいきたいと考えています。学生のみなさんには『地域サポーター』として、さまざまなイベントを企画してもらったり、ときにはお祭りにも参加してもらったりなど、一緒に楽しみながら白山市を盛り上げてもらえたらうれしいですね」